第1章 全体像を俯瞰で見る
デジタルマーケティングのフローを知る広告代理店などのプロフェッショナルに広告運用を委託する際に、どの程度の知識をつける必要があるのでしょうか。 例えば、弁護士を雇う際に法律の知識が必要だと言われたり、医者にかかる際に医学の知識が必要だ、と言われたら、そんな面倒なことをしたくない、と思うでしょう。 しかし、広告運用を行う際には、一定の知識がないと、十分なパートナーシップを結ぶことが難しいのが現実です。下記に理由を説明します。
デジタルマーケティングにおけるパートナー(代理店)の必要性を考える運用型広告は、自分で運用ができる広告プラットフォームです。ということは当然、自社で運用することが出来ます。ということは、自社だけで運用する形ではダメなのか?という疑問が浮かぶはずです。
デジタルマーケティングの理想的な運用を知るリソースの問題や知識不足から「パートナーに丸投げ」という状況になると、情報の透明性を失い、双方が適切に評価しあえる関係でなくなることが懸念されます。 思うような成果が得られている状況では問題ないかもしれませんが、成果が伸び悩んだ際やコミュニケーションが噛み合わないなど、ネガティブな状況が重なると、「今のままで本当にいいんだろうか」といった漠然とした不安が生まれるなど、ケースも少なくありません。
パートナーとの共通言語を作るデジタルマーケティング業界では、略称や通称なども多く、相手のバックグラウンドによっては、異なる意味で理解している言葉も場合によっては、全く異なる意味に受け取れる可能性も十分にあります。 共通言語とは、単に同じ言葉を使うだけでなく、用法や表現、概念、意味についても同様です。
発注担当者に求められる能力を整理するパートナーとの協業成功は発注者側の体制(担当者)が大事 発注者側の担当者に求められることは多岐にわたりますが、大きく3つに分類できます。