
≪株式会社D2C R≫NTTドコモの有するビッグデータを活用した、高精度なターゲティングで顧客獲得を支援。運用の特色に迫る

広告発注ドットコム編集部
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「D2C R」の特色 ──親会社の有するビッグデータの活用と、内製化されたクリエイティブの制作体制
──まず、御社のご紹介をお願いいたします。
樋口師寿さん(以下、文中敬称略) :
弊社「D2C R」は、NTTドコモ・電通・NTTアドの共同出資で誕生したD2Cグループの一員です。
弊社は、インターネット広告運用、データ分析、クリエイティブ制作、コミュニケーションプランニングなど、デジタルを基盤とした信頼性の高い効果的なデジタルマーケティングソリューションを提供しています。
──次に、御社の特色を教えてください。
樋口 :
D2C Rの最大の強みは、株式会社NTTドコモ(以下「ドコモ」)が保有する「ドコモデータ」を活用できる点にあります。 このデータにより、他社と比べて高いターゲティング精度を実現しています。 また、広告クリエイティブの制作を社内で完結できる体制を整えており、企画から運用までを一貫して対応できるのも特徴です。
これにより、迅速かつ効率的なPDCAサイクルを回すことが可能です。
また、自社で 「CANVAS」 というオウンドメディアを運営しており、業界に対して価値のある情報発信を行っています。
──ありがとうございます。広告運用事業において、特にデータを活用した高精度なターゲティングに重きを置かれているんですね。
ビッグデータを活用することで、見えてくるユーザー像とは
──ドコモデータを活用したターゲティング精度が御社の強みであるとお伺いしましたが、具体的にはどういったデータを扱われていますか?
樋口 :
ドコモデータというのは、NTTドコモから提供を受けている第三者提供に同意されたユーザーデータ(広告識別子・属性情報・位置情報・行動履歴など)です。このドコモデータの分析を通じて広告運用ができることが、弊社の大きな強みの一つだと考えています。
分析基盤を用いて、広告運用における「0次分析」の段階から、クライアント様のサービスをどのような人が今使っているのか、あるいは今後どのような人が使う可能性があるのか……といったところを明らかにして、GoogleやMeta広告といった主要媒体で広告配信を行う事が可能です。
データ分析を通じたユーザー像の明確化により、CV150%増を実現──「D2CR」のデータ分析成功事例に迫る
──続いてのご質問に移ります。ドコモデータとそのご活用についてお伺いしましたが、実際にドコモデータの活用を通じて得られた広告運用における成功事例はございますか?
樋口 :
例えば、美容ドリンクの広告運用では、ドコモデータを活用してターゲティングと広告配信戦略を最適化しました。これにより、コンバージョン数が150%増加し、配信ボリュームも大幅に向上しました。
──成功を支えた重要な要素は何でしょうか?
樋口 :
分析基盤「docomo data square」を用いて、ターゲティングの精度を高めたことが成功の鍵です。
先ほどドコモデータとユーザーの実行動を含めた分析についてお話したかと思うのですが、これにより従来よりも顧客のセグメントを明確にすることが可能となりました。
クライアント様も、製品の開発/販売にあたり、プロモーションの対象となるペルソナ像は想定しているかと思いますが、実際の運用にあたり、弊社で分析基盤「docomo data square」を用いて、再度ターゲットを洗い出しました。
その結果、今まで見えてこなかったターゲットの属性が浮かび上がり、より明確なペルソナ像が把握できるようになりました。
ターゲティングや、それに適したクリエイティブ/LPの見直しをすることによって、コンバージョン数が150%増加し、配信ボリュームも140%に上がりました。
参照:【ウェビナーレポート】ドコモデータを活用したOneIDマーケティング~9,500万人のドコモIDの可能性とは~
【https://canvas.d2cr.co.jp/media/10865/】
──大変興味深いお話をありがとうございます。
“ビッグデータの活用×長年の運用経験による知見の積み重ね”が、今の「D2C R」という組織を形成する
──先の美容ドリンクの広告運用の成功は、データを活用した高精度のターゲティングと、クリエイティブチームの連携によって成し得た事例といったところでしょうか。
樋口 :
そうですね。弊社はデータ配信以外の広告運用も取り扱っており、そういった場合でも、日々の配信実績のレポートをクリエイティブチームに共有しています。
そのうえで、週次の関係者ミーティングで、ディスカッションを通して実際の数字に基づいたクリエイティブの開発であったり、 PDCAを回しております。
──ありがとうございます。長年の広告運用を経て、知見が溜まっているかと思うのですが、積み重ねが生きているような感覚はございますか?
樋口 :
弊社は設立から12年目になるのですが、この間にアプリのマーケティング支援や、Web広告の運用を経て、多くの知見が溜まっています。
クリエイティブはクリエイティブのtipsがありますし、運用には運用の、プランニングにはプランニングのtipsが積み重なっています。
それぞれのセクションのプロフェッショナル化は、現在に至るまで進んでいます。
──なるほど。そういった積み重ねの上に、現在行われている最新鋭のドコモデータ活用に基づくプランニングが組み合わさって、御社の特色を形成しているのでしょうか。
樋口 :
広告運用の代理店でできることは、究極的には各分野で大きく変わらないと思っています。
そういった中で、我々は広告運用の経験に加えて、親会社の有するデータ活用を積極的に行っている点を、特筆すべき強みとして掲げています。
──ありがとうございます。
「透明性のあるデータ共有を心がける」──顧客との信頼関係の構築の秘訣を訊く
──それでは続いての質問に移ります。お客様とのコミュニケーションや信頼構築において特に心がけている点はございますか?
樋口 :
顧客との信頼関係を重視し、透明性の高いデータ共有と迅速な対応を心がけています。
運用効果を高めるために、日々データ分析を行い即座にアクションしていくこと。PDCAを一緒に回していくことが、やはり信頼関係構築にはすごく重要だと考えています。
──ありがとうございます。まさしく御社で取り組んでいる事業は、透明性の高い広告運用が可能なパートナーとのマッチングを支援するといったものなので、大変参考になります。
──最後にお客様に向けて、今一度アピールの方をお願いいたします。
樋口 :
「D2C R」は、NTTドコモのデータを活用した広告運用力が大きな強みの一つです。
これを活用して、ターゲットにしっかりとリーチをし、エンゲージメントを高め、結果としてお客様の売り上げや、認知拡大につながる広告戦略を提供しています。
D2C Rは、これからも多様な業界や商品に対して価値ある提案を行い、クライアントの成功を支えるパートナーであり続けます。
また、新しい挑戦を通じて業界全体の成長にも貢献していきます。
──本日は貴重なお話をありがとうございました。
インタビュイー:樋口師寿(ひぐちかずとし)
前職でメディア運営、SEM運用業務を経験。
Web広告に魅力を感じ、知見を深めたい思いから2014年D2C Rに参画。
WEB広告運用、プランナー、営業職を経験後、2022年に戦略企画室を立ち上げBtoBマーケティング領域を担当。